東京名所之内浅草金龍山ノ図

世上各國寫画帝王鏡

せじょうかっこくうつしえていおうかがみ 明治12年(1879年) 楊洲周延
 当時の世界の諸強国の、皇帝・国王の肖像を描いた作品。幕末に横浜に外国人居留地が開かれて以来、外国の事物は、絵師たちの興味の中心であった。初期の作品では、外国人の風貌や服装の描写 が不正確で、奇異なものも多かったが、この作品が描かれた頃になると、15年ほどしか経過していないにもかかわらず、描写 力は格段の進歩を示している。それでも、アメリカ合衆国大統領を「米州合衆国王」と表記していておもしろい。
 絵師は楊洲周延(ようしゅうちかのぶ:1838〜1912年)本名橋本氏。歌川国周の門人。美人画に優れ、洋装貴婦人や女学生など、開化期の女性の風俗を描いた作品が多い。
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