東都築地保弖留館海岸庭前之図
東都築地保弖留館海岸庭前之図 とうと つきじ ほてるかん かいがん ていぜんのず 明治元年(1868年) 二代目歌川国輝
 明治元年に開業した、築地ホテル館を描いた作品。同館は日本人が設立した、最初の西洋式ホテル。江戸幕府が築地に外国人居留地を設置するのに伴い、諸外国に対して建設を約束したが、開業は遅れ、明治維新後に開業した。設計はアメリカ人ブリッジェンス、工事は清水建設の創業者・清水喜助が請けおった。東京に出現した、最初の洋風建築の一つで、文明開化のシンボルとして、市中の大きな話題を集めた。明治5年の大火で焼失し、再建されることはなかった。
 絵師は二代目歌川国輝(うたがわ くにてる:1830〜1874年)。本名山田氏。一曜斎などと号した。三代目歌川豊国の門人。明治初期の文明開化の風物をよく描いた。代表的な開化絵師の一人である。
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