英吉利人
英吉利人 イギリスじん 文久3年(1863年) 歌川芳虎
 幕末に横浜に開かれた、外国人居留地の英国人を描いた作品。「横浜絵」といわれる作品群の一つ。外国人の風俗は、当時の日本人にとって新奇なものばかりで、人々の興味をそそり、それを受けて横浜の様子を描いた作品が、江戸の絵師たちによって、多数描かれた。「横浜絵」はジャーナリスティックな興味で描かれ、作画を急いだ為、充分な取材をしなかったケースも多く、今日の目で見ると、やや滑稽な絵となっている。図中の、蛮語和解(ばんごわげ:和英対訳のこと)にも間違いが見られる。
 絵師は歌川芳虎(うたがわ よしとら:生没年不詳)本名永島氏。歌川国芳の門人。孟斎などと号した。幕末の横浜絵の代表的な絵師の一人。明治以降の開化絵でも活躍した。
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